第1部 いじめ問題に関する基本的認識
第2部 子どもを取巻く状況
第3部 いじめ発生の3要素とヴァルネラビリティへの対応
第4部 いじめ解決への具体的対応

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いじめの定義

いじめの定義1

  • 文部科学省(1985)の定義
    1. 自分よりも弱いものに対して一方的に、
    2. 身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、
    3. 相手が深刻な苦痛を感じているもの。
    4. 学校としてその事実を確認しているもの。
 ・なお、起こった場所は学校の内外を問わないこととする。

いじめの定義2

  • 文部科学省(1995)の定義
    1. 自分よりも弱いものに対して一方的に、
    2. 身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、
    3. 相手が深刻な苦痛を感じているもの。
    4. 個々の行為がいじめに当たるか否かの判断を表面的・形式的に行うことなく、
      いじめられている児童生徒の立場に立って行う。
 ・なお、起こった場所は学校の内外を問わないこととする。

いじめの定義3 …いじめ研究の立場から

  • 森田洋司(1986)の定義
    • いじめとは同一集団内の相互作用過程において優位に立つ一方が、意識的にあるいは集合的に他方に対して精神的・身体的苦痛を与えることである。

森田(1986)による「いじめの操作的定義」

  1. 同一集団内…
    • 一時的・瞬時的な人間関係で成立する行為と区別。集団とは、フォーマル・インフォーマルなレベルにいたる様々な集団。
  2. 相互作用過程…
    • 集団内で人と人が織りなす関係のなかで作られていく関係性をさす。
  3. 優位に立つ一方…
    • いじめる側の社会的優位性、身体的優位性、数のうえでの優位性に基づいて行われる行為(生徒による対教師暴力、子どもによる家庭内暴力とは区別)
  4. 意識的に…
    • いじめる側に相手に対して苦痛を与えようとする動機が存在していることをさす
  5. 集合的に…
    • いじめに直接手を下していない傍観者・観衆を含む

森田(1986)

いじめの操作的定義(図)
  • ☆キーポイント
    1. いじめには、力関係による差(アンバランス)が見られること。
    2. いじめには、「あいつをいじめてやろう!」という「意識性」があること。
    3. いじめには、いじめ−いじめられの関係だけで成立するのではなく、彼らを取り巻く観衆・傍観者が「集合的」となって存在すること。

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