1 .数学の内容とともに、その指導法を学びます
数学は一般には難解な教科と思われ がちですが、自然現象や社会現象のいろいろな法則を知るために欠かせない教科で、日常や社会生活に必要な学びがあり、理解できればこんなに楽しく明快なものはありません。
数学教育専修では、大学4年間で人類が培ってきた数学の体系の一端に触れるとともに、数学の内容及びその指導法について学びます。学習を通して、数学的な見方や考え方を身に付け、教育についての自らの理想を高め、指導力に優れた教員を目指しましょう。
数学は一般には難解な教科と思われ がちですが、自然現象や社会現象のいろいろな法則を知るために欠かせない教科で、日常や社会生活に必要な学びがあり、理解できればこんなに楽しく明快なものはありません。
数学教育専修では、大学4年間で人類が培ってきた数学の体系の一端に触れるとともに、数学の内容及びその指導法について学びます。学習を通して、数学的な見方や考え方を身に付け、教育についての自らの理想を高め、指導力に優れた教員を目指しましょう。
数学教育専修を希望する学生には、数学を含 め、いろいろな分野に興味・関心を持ち、客観的に物事を捉えることができる能力を備えていること、また、他人のよさがわかる豊かな人間性を備えていることを希望します。昨今、学力低下が叫ばれ ていますが、まず学校の先生が自ら学ぶ姿勢を児童・生徒に示していくことが大切です。数学を理解するには、何度もチャレンジする姿勢が必要です。常に考え続ける姿勢で取り組みましょう。
学生の組織として、数学教育講座には数学研究会があります。主な活動としては、半世紀以上にわたり続け てきた夏の算数・数学教室があります。カリキュラム外の活動ですが、活動を通して算数・数学を学ぶことのよさを共有し合うとともに、一つの目的に向かって計画的・組織的に教育活動を展開していくことの大切さを学びます。
算数・数学の内容を通して児童生徒を育てていく数学教育、文字や記号を使って数の関係や性質を学ぶ代数学、物の形や大きさ・位置など空間に関する性質を研究する幾何学、高校で学んだ微分や積分をさらに進める解析学、数学の世界にコンピュータを活用するプログラミング、確率・統計をさらに深める分野などがあります。
MON | TUE | WED | THU | FRI | 集中講義 | |
1・2時限 | ゼミ | キャリア形成と人権 | 教育実習・事前指導 | 計算機と暗号 | 算数・数学実践演習I | |
3・4時限 | 中等教科教育法III(数学) | 特別支援教育論 | 中等教科教育法I(情報) | 教育実習・事前指導 | コンピュータ情報処理 | 新理数教育III |
5・6時限 |
中等教科教育法IV(数学) |
学校経営と学校図書館 | コンピュータネットワーク | 学習指導と学校図書館 | ||
7・8時限 | 初等教科教育法(英語) | 代数系入門 | ||||
9・10時限 | 情報と職業 |
3回生前期の一例
先輩方、先生と一緒に数学または数学教育について学びます。様々な考えを交流でき、とても深い学びができます
学生同士で、中学数学または高校数学の一部の模擬授業を行い、授業研究をします。授業をする際はもちろん、他の学生の模擬授業を見て学ぶこともできます。
線形代数/微分積分/数理プログラミング/情報数理基礎/数理統計I/図形と位相/初等教科教育法(算数)/算数・数学教育実践演習I・II/中等教科教育法III・IV(数学)/算数・数学教育実践演習III・IV/フーリエ解析/コンピュータと数学
授業の詳細はシラバスからご覧いただけます。「教育学部 シラバス」から科目名を検索のうえ、ご覧ください。
主に数学教育専修3回生が受講する、数学教育専修専門科目「数学教育基礎」についてご紹介します。
数学教育専修では、今までの中学、高校で学習するような内容に加え、どのように教えたらいいのかを考えることができます。中学生、高校生のときに使っていた教科書も、改めて教師の目線から見てみると、見え方が変わり、理解も深くなります。
さらに、大学の講義で学んだことを生かす特色プログラム「新理数プログラム」では、大学2回生のときから実際に授業をおこなうことによって、より実践的な学びを得ることができるでしょう。他にも多くあるプログラムを履修したり、数学以外の自身の興味のある内容に関する副免許を取得することができます。
大学の環境を最大限活用し、人生で一番実りのある4年間を過ごしましょう!
2021年度作成(※所属や内容は作成当時のものです。)
・〔初等教育履修分野〕小学校教諭一種 等
・〔中等教育履修分野〕中学校教諭一種(数学) 等
中学校・高等学校教諭(数学)と小学校教諭が主な進路です。常勤講師、非常勤講師も合わせると、教員志望卒業生のほぼ100%が、各都道府県の公立・私立の教員となり、現在活躍しています。本学には大学院があり、学部卒業生も進学しています。そこでは、高度な専門職としての教員を目指して、学部の教育内容をさらに推し進め、自分のテーマを持って研究してゆくことになります。
・京都府立高等学校勤務(数学教育専修2018年3月卒業)(広報誌「ならやま」2020年秋 掲載)
教員の研究内容や研究室などについて、広報誌等で紹介した記事をご覧ください。※所属および記事の内容は、作成当時のものです。
教員の研究内容をもっと知りたい方は、下記表の教員氏名をクリックし、教員個人ページ内の「研究シーズ」をご覧ください。また、「研究シーズ」一覧からもご覧いただけます。「研究シーズ」とは教員の研究内容をA4一枚にまとめたものです。(WEBからお読みいただけます)奈良教育大学 大学教員「研究シーズ」一覧はこちら
分野 | 職名 | 氏名 | 研究テーマ |
---|---|---|---|
数学教育専修 | |||
数学科教育 | 教授 | 近藤 裕 | 数学教育学 |
代数学 | 教授 | 川崎 謙一郎 | 可換代数学 |
確率論・統計学 | 教授 | 高木 祥司 | 推定・検定問題における漸近最適性 |
応用数学 | 教授 | 伊藤 直治 | 数理科学・工学、システム制御理論 |
数学科教育 | 准教授 | 舟橋 友香 | 数学教育学 |
解析学 | 准教授 | 高橋 亮 | 非線形偏微分方程式論 |