日韓両国が長い歴史の中で行ってきた文化交流をそのフィールドにして、特に古代日本と密接な関係にあった百済とその文化に注目して、過去から未来へと繋がる日韓の相互理解と友好的な関係の構築と維持について模索し、再認識することを目的に、2008年から継続して、韓国と日本で交互に国際シンポジウムを開催しています。
百済文化国際シンポジウムプロジェクトが2018年度公益財団法人韓昌祐・哲文化財団の助成事業に選ばれました。第12回及び第13回百済文化国際シンポジウムは財団の助成を受けて開催されます。
今後も、百済研究の活性化と若手研究者の育成を目的に、文化財科学、美術史学の研究、教育を重ねてまいります。
式典の様子等は以下のサイトからご覧ください。
公益財団法人韓昌祐・哲文化財団HP(2018年度の助成対象)
2022年12月24日(土)、帝塚山大学において「第13回百済文化国際シンポジウム 百済文化の波及と日本」が開催されました。このシンポジウムは、千数百年前に遡る韓国と日本の文化交流の歴史の歩みを辿りつつ、未来に繋がる両国の国際交流の礎を築くことを目指し、毎年韓国と日本で交互に開催されています。
奈良教育大学の宮下俊也学長と帝塚山大学の蓮花一己学長の開会挨拶に続き、6名の研究者が基調講演並びに研究発表を行いました(テーマ等は下記を参照)。
今大会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンラインでの開催となり、例年行われているエクスカーションなどは中止となりました。オンラインではありましたら多くの日韓両国から多くの方が参加され、参加者は熱心に耳を傾けていました。
なお、第12回、13回の百済文化国際シンポジウムは、「百済文化国際シンポジウム開催と若手研究者の育成」という研究活動テーマで公益財団法人韓昌祐哲・文化財団より助成を受けています。
氏名 | 所属 | 発表題目 |
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牟田口 章人 | 帝塚山大学 | 百済・日本・唐における衣冠の埋納と献納 |
日高 慎 | 東京学芸大学 | 日本列島における終末期古墳への版築工法の導入とその系譜 |
清水 昭博 | 帝塚山大学 | 百済大寺と百済 |
山岸 公基 | 奈良教育大学 | 百済と日本とに共通する如来像の一着衣形式と金属加飾手法をめぐって |
徐 玉茜 | 帝塚山大学大学院 | 天寿国繍帳と三国時代の韓半島 |
奥田 利伽 | 帝塚山大学大学院 | 瓦からみた百済系氏族建立寺院の諸相─大和片岡地域を中心に─ |
開催日時 | 2019(平成31)年12月7日~8日 |
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開催場所 | 公州大学校 |
主催・共催 | 公州大学校、帝塚山大学、奈良教育大学 |
過去に行われたシンポジウムの情報につきましては、以下のリンクからご覧ください。